残念な中学生と残念な保護者

私は個別指導で塾講師のアルバイトをしているんですが、やっぱり、塾に来ても成績が上がらない生徒がいます。

 

いろいろパターンはありますが、その人、もともとの頭の良さというより圧倒的に性格の部分が多いと思います。(私自身、頭が悪いと自負していますが、総合偏差値50程度から70以上まで上げたので、受験勉強なら勉強時間、効率の良さなどで補えると考えています。)素直さがない子は成績が上がらないことが多いです。まぁ、人の言うこと聞かなくても成績が良かったら塾に来る必要はないですが・・・

 

ノートの書き方、自習の仕方、数学、英語など何がわかっていないから問題が解けなかったのかを説明してもちゃんと聞かないです。耳には入っているんでしょうが、私が言ったことを行わないです。私は生徒にどう教えたかより、生徒がどれだけ身についたか、頭の中にどれだけ残っているかが重要で、そこが成績向上につながると考えています。だから、吸収する意欲がない子にはがっかりします。

 

私の人としての魅力がないから、私の言うことを身に付けようとしないのかもしれません・・・でも、そんな私の授業に毎月、お金を払い、わざわざ学校以外の時間に週2で勉強しにやってくるのが理解できません。やる気のない子に一生懸命教えるのは、しんどいです。(アルバイトとはいえ、お給料をもらっているので、それに見合った、またはそれ以上の働きをしようと一応考えています。)

 

残念ながら、保護者でさえ塾に行きさえすれば成績があがり、それなりの高校に行けると考えている人もいます。だから、生徒も塾に「行く」ことが目的のようになっていることがあります。主体的に学び取ろうとする姿勢がないのに、勉強ができるようになると考えるのは傲慢です。よく「数学は嫌いだし、将来、役に立たない」「勉強しても意味がない」などという生徒がいます。意味がないと思っていながらも塾に通うのは思考停止しています。勉強以前にあほです。

毎週、同じレストランに行って「この料理はまずいし、この料理を食べても将来、役に立たない」と言っているのと同じですね。塾だけが特別なサービス業ではないです。自分たちの満足を満たさず、不満があるものにお金を払い続けるのはおかしいです。子どもであっても、自分の親がお金を払い、自分が塾に通っているのはわかるでしょう。

 

塾の場合、サービスを受ける人とお金を払う人が違うから、全員がしんどい思いをします。生徒はしたくもない勉強をし、親はいくらお金を払っても、子どもはちゃんと勉強しないから成績が上がらない。お金が無駄になります。講師はやる気のない生徒に対応し、塾に行けば成績があがると考えている保護者から圧力を受けます。

 

正直、保護者の方々には子どもを塾に通わせる意味を考えていただきたいです。塾は学校の勉強に加えて、勉強するところであるということを理解するべきです。子どもが学校で先生に質問していなかったり、学校の提出物を出していないのであれば、塾に行く必要はないです。