「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」 ━ 勉強したくない!!

私は塾でアルバイトをしていて、生徒から「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからないなどのネガティブな言葉をよく聞きます。勉強の苦手な子どもたちは勉強をしなくて済む理屈を見つけようとしています。

 

知識としては直接役立たないにしても、論理的思考力、素早く処理する力、集中力などが養われ、他のところで役立つはずだと考えているのですが、生徒にはうまく伝わりません。

 

私は中学生、高校生の頃、勉強に対して「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」などと言わなかったです。将来の夢が特になく、ある程度の大学に入れば将来の可能性が広がりやすいと思ったので、勉強を将来の可能性を広げるため手段だと割り切っていました。また人の才能に興味があり、優秀だと言われるような人と話すのが楽しかったので、自分も優秀な人に近づきかたったようです。

自分ではかなりシンプルな考え方だと思うんですが・・・

何がどう将来に結びつくかなんてわからないですが、直接的には将来に役立たないことを人間は、よくやっていると思います。お菓子を食べる、バラエティー番組を見る、ゲームをするなどです。(将来、作る側になる場合は別です。)生徒たちはこれらのことに対しては「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」という発想に至らないようです。

 

 

生徒の成績などを比べていると、「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」などを言う生徒の成績の伸び率は低いです。逆にある程度、素直さを持ち、屁理屈を言わない生徒の方が塾に入ってからの成績の伸び率は高いです。

私は今まで様々な生徒と接してきましたが、成績の良い生徒でも優れた能力(もともと読解力がある、数学の発想力が豊かである、記憶力が抜群に良いなど)が初めから備わっていることはほとんどありませんでした。(そんな能力のある子は塾に来ないのかな・・・)

大部分は性格的な部分で差が生まれていると思います。上記のような屁理屈をよく言う、定期テストなどで低い点数でも満足する、素直さがなく講師の言うことをちゃんと聞かないなどの特徴を持つ生徒の成績は低い傾向にあります。

 

 

とりあえず、文句ばかり言ってないで素直にやってみれば、何事も身に付きやすいです。それになにかできるようになるというのは単純に楽しいです。来年の3月でアルバイトをやめるので、それまでに素直に吸収することの大切さをちゃんと理解してもらえるようになりたいです。