ビットコインー国に管理されると使いたくなる?使わなくなる?

日本のテレビとか新聞だと、Mt. Goxが閉鎖して約3億5,000万ドル喪失したことに関して「やっぱり仮想通貨はモロい。」「国に管理されてない貨幣は怖いし、使いたくない。」って考えてる人が多いみたいです。

Mt. Goxの件が説明される際に、ビットコイン自体も説明される場合が多いですよね。たいていの場合は円やドルなどの通貨と対比させて説明してて、国に管理されていない、法的に規制されていないことがデメリットだとされていることが多いと思います。

 

 

もともとビットコインに関心のあった人はこの点について違和感があるはずです。

去年の春くらいだと「ビットコインに人気が集まれば、政府の取り締まりが始まり、その結果、ユーザー数は大幅に減少する」みたいことがよく言われていました。

もともとビットコインを使い始めた人たちってリバタリアンっぽい人たちが多いから、そういう人たちはそもそも国に管理されてるから信頼できるなんて考えておらず、むしろ国に管理されてないところがいいと思って使ってたはずです。

 

 

テレビや新聞などで、ビットコイン自体の説明がされるということはビットコインがまだ一般的でなく、ビットコインのことをよく知りたいと思う人が増えてきたという段階でしょう。そのような人たちは「海外で使用しても、為替手数料や銀行の振込手数料が不要」などの性質にさほどメリットを感じず、国に管理されてる方が信頼できると考えるでしょう。少なくともMt. Goxの件でビットコインを知った人のほとんどはビットコインを利用しないはずです。

 

まぁ日本国内でビットコインの信頼性が低下し、市場が縮小されても、海外では直接決済の市場が拡大されているので「ビットコインは終わり。」みたいにはならないです。(ほとんどの人にとっては始まってもないですが・・・)

家で音楽を聴く?ライブに行って聴く?― 音圧の差

CDでもダウンロードでも、ほとんどのミュージシャンは十分な収入を得ることができないから、ライブによる収入の割合が多くなりました。しかし、音楽が好きと言ってる人でもあまりライブに行かない人が多いように感じられます。私はライブによく行ったり、ライブをするのでライブの良さをお伝えしたいと思います。

家で音楽を聴く時とのライブに行って音楽を聴くことの違いとして、決定的な差は音自体です。

 

圧倒的な音圧、低音によるハコ鳴りなど、音を体で体感できるます。特にTrap,Jukeなどのクラブミュージックは家で聴いてあんまりだなと思っても、クラブで聴くとかなり盛り上がるという人は少なくないです。

家で聴いていて、体に振動が伝わるほどの音量で音楽を聴くことは不可能なので、音圧にハマることがあるでしょう。振動というより音自体の良さもあります。特別、スピーカーにこだわりがあり、音響に対する知識がないと、家の普通のスピーカーで幅広い音域をカバーできないので、アーティストが一生懸命作ったのに聞えていない場所があり、もったいないです。(おそらく、ほとんど人がスピーカー同士の距離、スピーカーと自分の距離、スピーカーの高さなど気にしていないと思いますし、まして吸音材のことなど考えないでしょう。)

 

とは言っても文ではわかりにくいので、ライブにあまり行かない人はライブに行って音を体で体感してみてください。観客がいるところを自由に移動できるのであれば、左右のスピーカーのちょうど真ん中あたりで聴くのが一番いいです。

積極的に音楽を聞く ― youtube,soundcloud,bandcamp,mixcloud

昨日に引き続き音楽についてです。音楽を作っている人はほんとに多く、テレビのCMやドラマに使われている曲、売上ランキングの上位に入る曲など自然と耳に入る曲以外でもすばらしい曲がたくさんあります。

今回の記事は、テレビから流れてくるような音楽だけじゃ満足できないけど、新しく、自分の気に入るような音楽を探す方法がわからない人(方法はわかるけどめんどくさいと思う人)向けです。

 

soundcloud,bandcamp,mixcloudなどはかなり便利ですが、自力で探すのはかなりしんどいです。特に最新の曲を探すのは難しく、かなり時間を費やすことになるでしょう。そこで私なりに、新しい音楽の探し方を紹介します。

 

  • レーベルオーナー、DJ、音楽評論家、プロデューサーのTwitterのアカウントをフォローします。彼らは最新の音楽をインプットし、なんらかの形でアウトプットし続けているので、みなさんにとって有益なツイートをしてくれます。フォロワー数が気にしなくて良いです。むしろメジャーすぎるレーベルではない方がよいです。流行の音楽はもともとはアンダーグラウンド、限られた地域から発生することがほとんどだからです。例えば、Dubstep(クラブミュージックのジャンル)が日本で一般的になったのは2010年頃からだと思いますが、イギリスでは2001、2年からありました。Dubstepって何?クラブミュージック聞かないしと思うかもしれませんが、どこか耳にしたことはあるでしょう。メジャーなポップミュージシャンたち、Britney Spearsは2007年、Rihannaは2009年、M.I.Aは2010年にDubstepを取り入れたアルバムを発表しており、テレビやお店などでは聴いたことがあるはずです。(今ではDubstepはまったく新しいものではないです。)
  • ブログ(海外を含む)を見ることです。レーベルオーナー、DJ、音楽評論家、プロデューサーのTwitterのアカウントをフォローしていると自分がどこから音楽の情報を手に入れているか教えてくれます。自分がみているブログを紹介してくれることがありますし、自分がブログを書いていることもあります。
  • アーティストが所属するレーベルのホームページを定期的に見てください。今だとリリースの前に数曲聴くことができますし、全曲ストリーミングされていることも少なくありません。
  • 好きなDJのmixを聞いてみてください。クラブミュージックだけかよと思うかもしれませんが、mixcloudだとRock,Pop.Jazz,Funk,Soulなどのクラブミュージック以外のジャンルもあり、バンドが好きな方も楽しめます。
  • soundcloudで好きなアーティストのLikesのところを見ます。自分の好きなアーティストが注目していたり、影響を受けていたりするアーティストなので、自分の好きになることがよくあります。

 

上記の方法は、音楽に詳しい人が一生懸命探してきたものの中から、自分で探す作業なので効率がいいです。それでもめんどくさいと感じるかもしれないので、すべてを一度に始める必要はないでしょう。

このような方法を繰り返していると、一般的に流行する前の音楽、リリースされる前の音楽を聴くことができます。新しい音楽と出会えた時の充実感は人それぞれですが、自分で満足のいく音楽ライフを送りましょう。

 

 

 

 

 

音楽のロングテール ― PANDORA

現在DAWなどが安い値段で手に入るので、私の周りでも音楽を作っている人が結構います。(私も音楽を作っていて、クラブミュージックを作っています。たまにライブします。)CDを出したり、大きなフェスに出演されている方の近くにいますが、ほとんどの方は音楽だけで生活していません。DJやVJの方も同様です。

 

テレビなどに出演したり、芸能活動をされているミュージシャンは食べていけても、テレビなどでかかる大衆音楽を作りたいと考えていない人はに厳しいです。クラブミュージックだと200~300枚売れたら成功といわれています。まぁ300枚売っても、それだけでは生活できないです。実は海外から来日するようなアーティストでも、日本での知名度が低かったりするとたった数十人の前でライブすることがよくあります。わざわざ海外から来ているのに・・・このようなことは以外と知らない人が多いみたいです。

 

だから、PANDORAが音楽のロングテールを実現し、ミュージシャンの中産階級を創出し始めたとか言われてもピンときませんでした。(JASRACがやたらうるさい、そもそも日本に芸術に対してお金を払う習慣があまりないなどの理由もあるかもしれませんが・・・)

 

 

PANDORAの説明を少しします。PANDORAではデータベースに約80万曲が入っていて、チャンネル数は10億以上あるそうです。広告売上の半分がレ―コード会社とミュージシャンに支払えわれるそうです。一番の特徴はその人特有のおすすめ曲を紹介してくれる所です。よくありそうなサービスかもしれませんが、少し違います。今聞いているアーティストの別の曲、ラジオやMTVで取り上げられている曲、同じジャンルでよく売れている曲、今聞いている曲を聞いている人がよくチェックする曲などではありません。

100人以上のミュージシャンが集まり、1曲につき、テンポ、コード進行、リズムパターン、楽器編成、録音形式、声の質、歌詞、アレンジ、ルーツなどの2000以上の基準で判断しているそうです。アナログすぎますね。ビックデータやデータサイエンスなどの話をよく聞くので、完全に人力なサービスが注目を集めていることに驚きました。

 

音楽を作ったり、リリースするのが簡単になったため、目立つのは難しいですが、商業的に成功できるチャンスが増え、すばらしい音楽に出会える可能性が高くなるのは全員にとっていいことですね。

 

 

 

 

 

「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」 ━ 勉強したくない!!

私は塾でアルバイトをしていて、生徒から「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからないなどのネガティブな言葉をよく聞きます。勉強の苦手な子どもたちは勉強をしなくて済む理屈を見つけようとしています。

 

知識としては直接役立たないにしても、論理的思考力、素早く処理する力、集中力などが養われ、他のところで役立つはずだと考えているのですが、生徒にはうまく伝わりません。

 

私は中学生、高校生の頃、勉強に対して「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」などと言わなかったです。将来の夢が特になく、ある程度の大学に入れば将来の可能性が広がりやすいと思ったので、勉強を将来の可能性を広げるため手段だと割り切っていました。また人の才能に興味があり、優秀だと言われるような人と話すのが楽しかったので、自分も優秀な人に近づきかたったようです。

自分ではかなりシンプルな考え方だと思うんですが・・・

何がどう将来に結びつくかなんてわからないですが、直接的には将来に役立たないことを人間は、よくやっていると思います。お菓子を食べる、バラエティー番組を見る、ゲームをするなどです。(将来、作る側になる場合は別です。)生徒たちはこれらのことに対しては「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」という発想に至らないようです。

 

 

生徒の成績などを比べていると、「~しても将来役に立たない」「~する意味がわからない」などを言う生徒の成績の伸び率は低いです。逆にある程度、素直さを持ち、屁理屈を言わない生徒の方が塾に入ってからの成績の伸び率は高いです。

私は今まで様々な生徒と接してきましたが、成績の良い生徒でも優れた能力(もともと読解力がある、数学の発想力が豊かである、記憶力が抜群に良いなど)が初めから備わっていることはほとんどありませんでした。(そんな能力のある子は塾に来ないのかな・・・)

大部分は性格的な部分で差が生まれていると思います。上記のような屁理屈をよく言う、定期テストなどで低い点数でも満足する、素直さがなく講師の言うことをちゃんと聞かないなどの特徴を持つ生徒の成績は低い傾向にあります。

 

 

とりあえず、文句ばかり言ってないで素直にやってみれば、何事も身に付きやすいです。それになにかできるようになるというのは単純に楽しいです。来年の3月でアルバイトをやめるので、それまでに素直に吸収することの大切さをちゃんと理解してもらえるようになりたいです。

『非属の才能』の感想 / 説得力のない文章

『非属の才能』という本が、あるIT系の雑誌で紹介されていたので読んでみました。

 

この本の主旨は

自分のなかの「どこにも属せない感覚」を信じ続けた人が非属の才能”の持ち主であり、この非属が才能の扉をこじ開け、幸福な人生を送るための鍵である。

というものです。

 

共感できる部分がいくつかありました。

・日本人は「協調」でなく「同調」する。

・疑問を持たずに同調さえしていれば、無難に生きていけると考える人が多い。

・人間を天才と凡人の二種類だけには分けられない。

・失敗は重要である。

などです。

 

周りの人に足を引っ張られても、自分を信じて、チャレンジしていこうという感じは伝わってきました。

 

だだ、論理の飛躍があったり、例がおかしな部分が多いです。また、人と違うことをすることに固執しすぎて奇妙です。

「非属が才能の扉をこじ開ける」かように書いてありますが、その根拠は徳になかったです。筆者は非属の才能の持ち主として、エジソン、ジョン・レノンスティーブ・ジョブズ長島茂雄村上春樹などを挙げています。彼らは非属の才能を持っているようですが、非属だったから才能を開花させ、成功したことの論拠はなかったです。

 

P94

村上春樹は夜明けに執筆するらしい。まだ暗いうちにコーヒーとサンドイッチなどのすませ、・・・・・・

と朝型のライフスタイルを紹介した後で、太字にし、「僕は、彼のライフスタイルに非属の才能を感じずにはいられない。」と書いています。ほかの小説家は朝までお酒を飲んでいるようで、その対比として書かれています。

筆者の論理だと、早起きしたら、村上春樹みたいな小説書けるようです。(わざわざ太字にすることではない。早起きしてるというちょっと人と違うことを無理やり才能に結び付けたいだけ。)

 

P101

一般的なはじめての海外旅行はハワイか韓国だとし、筆者は直感を優先し、エジプトに行ったため、ふだんは出会うことのない才能を持った人間と偶然の出会いを果たしたそうです。

何も考えずに人と同じことばかりしてはいけないというのはわかります。だだ、ハワイや韓国に行ったらふだん出会うことのない才能を持った人間と出会えないのか?どんな才能なのか?という疑問が残ります。(直感を優先した自分は正しいに違いないと思い込みたい。)また、前のページで「心持ち一つで、なにもニューヨークやローマやインドに行かなくても新しい世界は見つかる。」と太字で書いておきながら、エジプトに行かなかったら、出会えない才能があるかのように書くのは変でしょう。

 

また、テレビや新聞などのメディアより、直接の知り合いから聞くことが重要であるように書かれているところが、いくつかあります。

P232

テレビで見ると治安の悪い危なそうな国も、そこに住んだことのある人から話を聞くと案外、日本なんかよりも人情味あふれる温かい国であることがわったりもする。こうなると、目も前の人間から直接インプットできる情報は、本当に貴重なものだということがわかってくるだろう。

とあります。

わかってきません!!その知り合いがその国のどれほどの人と関わったのか知りませんが、ほんの一部分のことを国全体に拡大させ、人情味なんてあいまいなものを国際比較するのはおかしいです。上記のように書いてしまうと信じたいものだけ信じる人みたいになってしまいます。

全体的に例が下手です。なぜ、テレビや新聞などのメディアより、直接の知り合いから聞くことが重要であるか、なぜ目の前の人間から直接インプットできる情報が貴重なのか、よくわからないでしょう。知り合いの言っていることがぼんやりしすぎていますし、テレビや新聞などのメディアより直接の知り合いが絶対的に優位で、正しいことを説明できていません。テレビで見たような治安の悪い危なそうな場所もあり、人情味あふれる場所もあると判断するのが普通だと思います。

 

このような調子で書かれており、おかしな所はまだまだありますが、ここまでにします。

エジソン、ジョン・レノンスティーブ・ジョブズ長島茂雄村上春樹は非属の才能を持っているんだな、と思いました。しかし、非属の才能を持っているから、エジソン、ジョン・レノンスティーブ・ジョブズ長島茂雄村上春樹みたいになれるということはこの本からはよくわかりませんでした。(例に説得力がないことが多いから。)この本の主旨である「非属が才能の扉をこじ開ける」という部分があいまいになり、残念です。

 

とりあえず、自分が文章を書く時は例をちゃんと使えるようにしようと思いました。当たり前ですが、例を使うのは言いたいことをよく理解してもらうためです。論理的におかしいのに例を使って、あたかも「俺の言った通りだ!!」みたいにもっていくのは、よくないです。

 

 

 

残念な中学生と残念な保護者

私は個別指導で塾講師のアルバイトをしているんですが、やっぱり、塾に来ても成績が上がらない生徒がいます。

 

いろいろパターンはありますが、その人、もともとの頭の良さというより圧倒的に性格の部分が多いと思います。(私自身、頭が悪いと自負していますが、総合偏差値50程度から70以上まで上げたので、受験勉強なら勉強時間、効率の良さなどで補えると考えています。)素直さがない子は成績が上がらないことが多いです。まぁ、人の言うこと聞かなくても成績が良かったら塾に来る必要はないですが・・・

 

ノートの書き方、自習の仕方、数学、英語など何がわかっていないから問題が解けなかったのかを説明してもちゃんと聞かないです。耳には入っているんでしょうが、私が言ったことを行わないです。私は生徒にどう教えたかより、生徒がどれだけ身についたか、頭の中にどれだけ残っているかが重要で、そこが成績向上につながると考えています。だから、吸収する意欲がない子にはがっかりします。

 

私の人としての魅力がないから、私の言うことを身に付けようとしないのかもしれません・・・でも、そんな私の授業に毎月、お金を払い、わざわざ学校以外の時間に週2で勉強しにやってくるのが理解できません。やる気のない子に一生懸命教えるのは、しんどいです。(アルバイトとはいえ、お給料をもらっているので、それに見合った、またはそれ以上の働きをしようと一応考えています。)

 

残念ながら、保護者でさえ塾に行きさえすれば成績があがり、それなりの高校に行けると考えている人もいます。だから、生徒も塾に「行く」ことが目的のようになっていることがあります。主体的に学び取ろうとする姿勢がないのに、勉強ができるようになると考えるのは傲慢です。よく「数学は嫌いだし、将来、役に立たない」「勉強しても意味がない」などという生徒がいます。意味がないと思っていながらも塾に通うのは思考停止しています。勉強以前にあほです。

毎週、同じレストランに行って「この料理はまずいし、この料理を食べても将来、役に立たない」と言っているのと同じですね。塾だけが特別なサービス業ではないです。自分たちの満足を満たさず、不満があるものにお金を払い続けるのはおかしいです。子どもであっても、自分の親がお金を払い、自分が塾に通っているのはわかるでしょう。

 

塾の場合、サービスを受ける人とお金を払う人が違うから、全員がしんどい思いをします。生徒はしたくもない勉強をし、親はいくらお金を払っても、子どもはちゃんと勉強しないから成績が上がらない。お金が無駄になります。講師はやる気のない生徒に対応し、塾に行けば成績があがると考えている保護者から圧力を受けます。

 

正直、保護者の方々には子どもを塾に通わせる意味を考えていただきたいです。塾は学校の勉強に加えて、勉強するところであるということを理解するべきです。子どもが学校で先生に質問していなかったり、学校の提出物を出していないのであれば、塾に行く必要はないです。